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このレッスンの内容

  1. インターネット接続の有無を特定する
  2. インターネット接続のタイプを特定する
  3. 接続状態の変化を監視する

関連項目

反復アラームとバックグラウンド サービスの用途のうち代表的なものとしては、インターネット リソースからアプリのデータを定期的に更新するためのスケジュール設定や、データのキャッシュへの格納、長時間に及ぶダウンロードの実行などがあります。しかし、インターネットに接続されていないときや、速度が低すぎるためにダウンロードを完了できない場合にまで、更新をスケジューリングするために端末をスリープ状態から復帰させる必要があるでしょうか。

{@link android.net.ConnectivityManager} を使用すると、端末が実際にインターネットに接続されているかどうかと、接続されている場合の接続タイプを調べることができます。

インターネット接続の有無を特定する

端末がインターネットに接続されていない場合は、インターネット リソースに基づく更新をスケジューリングする必要性はありません。次のスニペットは、{@link android.net.ConnectivityManager} を使用してアクティブなネットワークを問い合わせて、インターネットに接続しているかどうかを特定する方法を示すものです。

ConnectivityManager cm =
        (ConnectivityManager)context.getSystemService(Context.CONNECTIVITY_SERVICE);
 
NetworkInfo activeNetwork = cm.getActiveNetworkInfo();
boolean isConnected = activeNetwork.isConnectedOrConnecting();

インターネット接続のタイプを特定する

現在使用可能なインターネット接続のタイプも調べることができます。

端末の接続のタイプとしては、モバイル データ、WiMAX、Wi-Fi、イーサネットがあります。次に示すように、アクティブなネットワークのタイプを問い合わせると、使用可能な帯域幅に合わせて更新頻度を変更することができます。

boolean isWiFi = activeNetwork.getType() == ConnectivityManager.TYPE_WIFI;

モバイル データ接続のコストは Wi-Fi 接続を大きく上回る傾向があるため、端末がモバイル接続しているときはアプリの更新頻度を下げるのが一般的です。同様に、大量のデータをダウンロードするときは、Wi-Fi 接続されるまで停止するとよいでしょう。

更新を停止した場合は、接続状態の変化を受信することが重要です。インターネット接続が確立されたら更新を再開できるようにするためです。

接続状態の変化を監視する

接続状態の詳細が変化すると、{@link android.net.ConnectivityManager} によって {@link android.net.ConnectivityManager#CONNECTIVITY_ACTION}({@code "android.net.conn.CONNECTIVITY_CHANGE"})アクションがブロードキャストされます。アプリのマニフェスト内でブロードキャスト レシーバを登録し、このような変化を検出することで、それに応じてアプリのバックグラウンド更新を再開(または停止)することができます。

<action android:name="android.net.conn.CONNECTIVITY_CHANGE"/>

端末の接続状態の変化は、きわめて頻繁になることもあります。このブロードキャストは、モバイル データ接続と Wi-Fi 接続とが切り替わるたびに発行されるからです。したがって、このブロードキャストの監視は、更新やダウンロードを停止した後に再開すべきかどうかを判断するために限って行うことをおすすめします。一般的には、更新を開始する前にインターネット接続の有無を調べれば十分です。インターネットに接続していない場合は、再び接続されるまでの間、更新を停止します。

このようにするには、マニフェスト内で宣言したブロードキャスト レシーバのオンとオフを切り替える必要があります。これについて、次のレッスンで説明します。